「避難所の総合的な安全性(火災対策)に関する共同研究」について

避難所・避難生活学会は、快適性や居住性のみならずエコノミークラス症候群などの健康被害予防の観点から、安価、調達性、組み立て容易性、避難所閉鎖時のリサイクル性、及び床との断熱性に優れた段ボールベッドの導入を推奨してきました。加えてプライバシーの保護、並びに昨今のコロナ禍における感染防御の観点から、段ボールベッドやパーティションの必要性が増してきています。

しかし、一方でこれらの資材が可燃物であることから火災に対するより高い安全性の確保も望まれています。そこで、より安全な避難所環境の構築に向けて「防火」に着目し、公益財団法人日本防炎協会及び一般社団法人難燃材料研究会と共同で、「避難所の総合的な安全性に関する共同研究」を開始しました。その第一弾として段ボールベッドやパーティションについてメセナミンを用いた燃焼実験や快適性と居住性を評価しましたので、ここに報告致します。

*メセナミン:燃焼実験に一般的に使用される燃焼剤

(段ボール単体では着火せずに自然消火したNo1_段ボールのみ1

プレス発表 避難所学会28.07.2021

プレス発表用図01.08.2021