避難所・避難生活学会からの緊急提言

 平成30年7月豪雨災害の被災者の皆様におかれましては、心からお見舞い申し上げます。また被災地の自治体職員、消防、警察、自衛隊の方々の懸命な災害対応に心より感謝申し上げます。

 当学会では、以前より避難所では簡易ベッドが必要と訴えてきました。平成26年広島土砂災害や平成27年東日本豪雨災害の避難所において、雑魚寝の避難所で避難者は体調不良や生活不活発となり、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)が多く見つかりました。

 その後に段ボールベッドなどの簡易ベッドを導入した避難所では深部静脈血栓症の頻度が減少し、導入できなかった避難所では頻度が不変または増加しました。したがってこのたびの土砂災害の避難所においても、なるべく早く避難所に簡易ベッドが必要だと考えいます。
すでに簡易ベッドの防災協定を締結している自治体におかれましては、至急締結先に支援要請をお願いいたします。また、速やかに全ての避難者が、ベッドを使用できる状態になるように関係各所への協力をお願いします。

図1

避難所・避難生活学会
代表理事 榛沢和彦