避難所・避難生活学会から被災地域の皆様へ

避難所・避難生活学会から被災地域の皆様へ

このたびの地震に際しまして、新潟県、山形県ならびにその近隣で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
さて、被災地域の皆様、とくに自家用車などの車中で長時間過ごされる方々は,エコノミークラス症候群の予防対策をお願い致します。以下に注意点などを記載いたしますので、ご一読ください。

重ねて皆様のご無事と被災地域の一刻も早い復旧を心からお祈り申し上げます。

車中泊を考えている新潟・山形の地震被災者の皆様へ
「エコノミークラス症候群(肺塞栓症など)予防のために気をつけること」

1.車中泊を夜だけでも毎日続けると危険です。車中泊の連泊は避けてください。

2. 車中泊を行う場合はトイレが使える場所で十分に水分を摂るように心がけてください。(500mlペットボトル2本以上)。またトイレを我慢することは危険です。

3. 車中泊を行う場合は4-5時間に1回外に出て歩いてください。外に出られない場合は足首を動かす、ふくらはぎをマッサージするなどを4-5時間に1回してください。

4. 車中泊をする場合は弾力性のあるハイソックス(弾性ストッキング)があったら積極的に着用してください。もしも似たものを持っている場合は寝るときに着用してください。ただし着用して足が痛い、かゆい、赤くなった、などがあったらすぐに脱いでください。

5. 今までに足に血栓ができたことがある人、肺塞栓症と診断されたことがある人、妊娠中の人、3ヶ月以内に手術を受けた人、3ヶ月以内に入院した人、咳が出る人、最近胸が痛いことがあった人などは車中泊することは危険です。なるべく避難所や親戚の家、旅館やホテルなどに避難することをお勧めします。

6. 車中泊しているとき、車中泊をした翌朝などに足がむくむ、足が痛い、胸が苦しい、胸が痛い、咳がでるようになった、などがあった場合はすぐに病院を受診してください。エコノミークラス症候群や肺炎の可能性があるかもしれません。

 

避難所・避難生活学会