九州南部豪雨災害において車中泊をされている皆様へ

九州南部にて、梅雨前線停滞に伴う大雨により被災された方々へ心からお見舞い申しあげます。

新型コロナウイルス感染では血管内に血栓(血の塊)ができやすいことが判明しています。欧米では感染者に血栓による脳梗塞、肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)での死亡例が多く報告されています。

一方、災害時の車中泊では病気の無い被災者でも肺塞栓症の発症例は多く、中には亡くなった方もいらしたことから、新型コロナウイルス感染者が車中泊をすると肺塞栓症の危険性がより高くなると考えられます。また、現在日本中で多くの無症状の新型 コロナウイルス感染者がいる可能性があり、誰もが感染する可能性があると考えられます。

そこで今は、できるだけ車中泊を避けていただくようにお願いいたします。またやむを得ず車中泊を選択される場合には、

  • トイレが近く、安全な場所であること(トイレを我慢しないこと)
  • なるべく足を曲げたままにせず伸ばせるようにすること
  • 定期的に運動する(歩く)こと
  • 水分をこまめに十分摂取すること
  • ふくらはぎをマッサージすること
  • 弾性ストッキング(手術後に使うものなど)や着圧ソックス(ふくらはぎと足首の圧が記載あるもの)を着用すること

さらに熱中症の危険性もあるため、夜間でも室温の調整や水分の摂取を行うこと、などに留意し実践してください。

息苦しい、胸が痛い、足が苦しい、だるいなど、異常を感じたら速やかに通報し、車中泊を中止して医療機関を受診していただくようお願いいたします。

今は車中泊の危険性が特に高いことを知ってください

避難所に入れる場合は、速やかに避難所への移動をお願いします。